実習終了のご挨拶 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ 9月 05, 2022 展示「リトグラフ版画の世界 その歴史と現在」は無事に終了いたしました。コロナ禍の実習ということでイレギュラーな部分もありましたが、大変有意義な実習・展示になったと思います。来館してくださった方々にお礼申し上げます。このブログの更新をもって広報業務も終了とさせていただきます。誠にありがとうございました。E班(広報班)一同 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ コメント
元田久治(1973- )《Indication-Tokyo University 3》2007 年、リトグラフ 8月 21, 2022 作品のブログ 作者の元田久治氏は、国内外のランドマークや都市の建物が風化し、壊れ、自然に戻っていく過程を多く描いている。例えば 2011 年の作品 ’’FORESIGHT-GOLDEN GATE BRIDGE(SAN FRANCISCO)’’ では、アメリカのサンフランシスコの海に架かる巨大な橋、「ゴールデンゲートブリッジ」が倒壊し、ズタズタになっている。また 2008 年の‘’ INDICATION-DIET BUILDING, TOKYO 3’’ では、日本の国会議事堂が樹木と黒い泥に半分包まれ、建物の上半分が見える状態にある。さらに同作品では国会議事堂の周辺は全て真っ黒な大地が広がっており、それ故に東京の大都会は土に還ったと判断される。こうした「都市が荒廃して自然に還る様」を元田氏が描く背景には、熊本出身の彼が感じた大都会の風景への違和感が影響している。 FORESIGHT-GOLDEN GATE BRIDGE(SAN FRANCISCO)2008年。 ’’INDICATION-DIET BUILDING, TOKYO 3’’2007年。 本作品も例に漏れず、東京大学の安田講堂の建物が半壊し、巨大なツタ植物が覆い、自然化が進んでいる。しかし一方で、手前の中庭や後ろに見える建物も荒廃せず、そこにはごく普通の都市の日常が残っている。この日常と非日常の対比が、安田講堂の自然化をより一層強調している。 《Indication-Tokyo University 3》2007 年。 続きを読む
【コラム】自宅でできる!対話型鑑賞 8月 25, 2022 美術の楽しみ方は、一人で静かに鑑賞するだけではありません。他の人と感想を言い合うこ とで、新たな見方が発見されることがあります。これを、対話型鑑賞と言います。 対話型鑑賞は次の手順で行います。 ① 作品を選ぶ(鑑賞者が親しみやすく、ある程度複雑でストーリーが読み取れるものがよ いです) ② 感想を言い合う前にじっくりと作品を見る ③ 3 つの問いかけをしながら感想を言い合う 「作品の中で、どんな出来事が起きているでしょうか?」 「作品のどこからそう思いましたか?」 「もっと発見はありますか?」 話し合いでは、発言者の意見をしっかり聞き、話している個所を指さしたり言葉をパラフレ ーズしたりして活発に応答するとよいでしょう。また、技法や作者の意図は気にせず、自由な感性で鑑賞するのが面白いです。 今回の実習では、これまでになく多くの対話型鑑賞を行うことができました。7 分~13分 かけてじっくり意見を出し合うと、自分の思いもつかなかったものの見方を知ることができ、芸術の多義的な側面に改めて面白さを感じます。 屋内で過ごすことがまだ多いこの頃、自宅でも、オンラインでも、友人や家族と対話型鑑賞を試してみませんか。 H. T 参考文献 栗田秀法(2019). 『現代博物館学入門』. ミネルヴァ書房. 185-187 続きを読む
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