【オリジナル記事】学校全体が博物館!今ある場所の活用法

 近年、旧校舎や廃校を博物館として活用する事例が増加している。

例えば、「東草野山村博物館」は旧東草野小中学校校舎に開設された博物館である。教室を展示室として活用し、民家の模型、旧東草野小中学校校舎の想い出の品を展示している。

また、「ふじのくに地球環境史ミュージアム」は廃校となった高校をリノベーションした博物館である。南側で日当たりの良い教室は研究室、北側の特別教室は温度変化を嫌う収蔵室にするなど、工夫することで廃校をうまく活用している。

かつて子どもたちが通い、活気に溢れていた校舎が誰にも使用されず放置されることは寂しいことである。旧校舎や博物館を博物館として活用することで、人々が集まり地域活性化にもつながる。また、懐かしい校舎を目にすることで、家族など博物館を訪れた人々の間での会話や交流が増えると思われる。博物館へのリノベーションは、年々大きくなっていく廃校問題にも大きな影響を与えていくのではないだろうか。

博物館を作るためには、必ずしも新たな場所が必要であるということはない。今ある場所を活用し、人が集う場所を生み出すことができるのである。(N.T)

 

参考

中日新聞「雪深き東草野の魅力伝える 旧校舎を活用した「博物館」誕生」(202282日付)

「ふじのくに地球環境史ミュージアム」https://www.fujimu100.jp/museum/renovation/

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