【コラム】赤目四十八滝で世界最大級の両生類に出会う

 

みなさんは、「博物館」というとどのような施設を思い浮かべますか?


博物館とは、歴史博物館や科学博物館をはじめ、美術館、動物園、水族館などを含む多種多様な施設を指す言葉1)です。私は生き物が好きなので、よく動物園や水族館に行きます。

 

今回は変わり種として、サンショウウオ(特にオオサンショウウオ)専門のユニークな水族館「日本サンショウウオセンター」を紹介したいと思います。

 

サンショウウオは、カエルと同じ両生類ですが、カエルと違って、細長い胴と長い尾を持っています。日本サンショウウオセンターでは、世界最大級の両生類で国の特別天然記念物「オオサンショウウオ」をはじめとする様々なサンショウウオを見ることができます。

 

日本サンショウウオセンター(撮影日:2018103日)

 

日本サンショウウオセンターは、三重県名張市の滝の名所「赤目四十八滝」2)の入り口にあります。市街地から少し離れた山の中にあります。

 

Googleマップ上に示した日本サンショウウオセンター

 

市街地から日本サンショウウオセンターに向かう途中、何度もオオサンショウウオに出会います。

 

橋の欄干(撮影日:2018103日)

 

護岸(撮影日:2018103日)

 

湧き水(撮影日:2018103日)

 

日本サンショウウオセンターの入り口では、マスコットキャラクターの「さんちゃん」と「タッキー」がお出迎えしてくれます。

 

マスコットキャラクターの「さんちゃん」と「タッキー」(撮影日:2018103日)

 

館内のオオサンショウウオには、それぞれ名前が付いています。

 

交雑種のオオサンショウウオ(撮影日:2018103日)

 

日本サンショウウオセンターのオオサンショウウオには、日本のオオサンショウウオ、中国のチュウゴクオオサンショウウオ、両者の交雑種の3種がいます。展示では、3種をキャプションの国旗で区分しています。

 

 

チュウゴクオオサンショウウオ(撮影日:2018103日)

 

生態展示のほか、パネル解説や骨格標本の展示もあり、オオサンショウウオの体のつくりから生態、外来種問題まで、幅広く学ぶことができます。

 

オオサンショウウオの透明標本(撮影日:2018103日)

 

日本サンショウウオセンターの入館料(大人500円、小中学生250円)には、赤目四十八滝の入山料が含まれています。赤目四十八滝は、平成の名水百選、日本の滝百選、森林浴の森百選、遊歩百選に選ばれており3)、四季折々の美しい自然を楽しむことができます。

 

赤目四十八滝の風景(撮影日:2018103日)

 

みなさんも、赤目四十八滝の美しい自然、そしてオオサンショウウオに会いに、出かけてみてはいかがでしょうか。

 

K. I.

 

参考

1) 文化庁

https://www.bunka.go.jp/seisaku/bijutsukan_hakubutsukan/shinko/gaiyo/

2) 忍者修行の里 赤目四十八滝

https://www.akame48taki.com/

3) 三重県観光連盟

https://www.kankomie.or.jp/spot/detail_1687.html

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